「あ、あの、おばちゃん…」 「ん?」 「あっくんの部屋に行ってもいい?」 そう言うと、おばちゃんは笑った。 「いいわよ。ずっとそのままにしてあるから、欲しい物があったら持って行っていいし」 「ありがとうございますっ」 悲しくも賑やかに会食しているリビングを離れてあっくんの部屋に向かう。 シン…とした彼の部屋。 1年前までは毎日のように足を踏み入れていたのに、…約1年ぶりだ。 「あっくん、来たよ」