「俺は教えたのに、お前は教えないわけ?」 「うっ……」 それを言われちゃ、 言うしかないじゃないですか。 「絶対笑わないって約束して下さい……」 「わかってるって。絶対笑わない」 本当ですか? 半信半疑のまま、あたしは口を開く。 「だ、大好きな人の……お、お嫁さんに、なる…こと……」 体育座りをして小さくなりながら言った。 は、恥ずかしい! 真っ赤になった顔を腕の中にうずめる。