あたし確かに変わったのかも。 死にたいと自分の未来さえ捨てていたのに、今は他人の夢を応援してる。 これって進歩だよね? 「ふっ…さんきゅ……」 彼は笑う。 「でも親父が、全力で俺の夢を反対してる。俺の将来は生まれた時から決まってんだ。親父の会社を継ぐって」 傷ついた先輩の顔は あたしのことも傷つける。 口を開けて言葉を発そうとしたら先輩がそれを遮るようにギターを勢いよく鳴らした。 先輩……