「結衣ちゃん!?」
パタパタッと心配そうに駆け寄って来たのは、宝先輩だった。
宝先輩……
「どうしたの!?」
「だい、じょうぶです……」
ヘラッと笑うと涙を拭った。
「なんか結衣ちゃん、会うたんびに泣いてるよね……」
彼に、心配かけたくない。
「いいから、話してみ?」
「ほんとに大丈夫ですから……」
「だーめ、話しなさい」
幼い子供を叱るみたいな口調で言う宝先輩。
あたし、宝先輩には勝てない。
「それはヒドイね」
……結局、話しちゃった。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…