「返さない。これはあたしの物だから」


「なに言ってんの!?返してよ!」



意地でも返してもらうため、半沢さんに飛びつく。彼女はそれを阻止しようと暴れた。


残りの2人があたしの体を半沢さんから離そうと力を込める。


…嫌だ!返して!

それはあたしが先輩に貰ったの。


大切なものなんだから!



「っ…離せよ!!」



3人の力に負けて、しりもちをつく。


痛い……



「バーカ。絶対返さないから」



そう彼女達は言い残して去って行った。



「…っ……」



震える手に、涙が落ちた。


悔しい。悔しい。