「のんちゃんまじで知らんかったんやな〜」


ケラケラと秋斗は笑う。


「暴走族ってあの?」


「せやで」


「年末年始にパラリアパラリア音楽鳴らしてる?」


「せやでせやで」


しばらく放心してると秋斗が急に真剣な顔つきになり


「のんちゃん俺達の事恐いか?」


って聞いて来た。


その目はさっきのおちゃらけ秋斗とは違くて綺麗な目をしていた。


返事をしない私に対して不安に思ったのかもう一度


「恐いんか?」


と聞いてきた。