「うわあ!賢吾が学校ちゃんと来てるなんて、めずらし〜。」



俺が席に座っていると、後ろから涼華が顔を出してきた。




「ああ。今日はなんとなく…。単位もとらなきゃいけないし。」




俺は窓の外の森を眺めながら、適当に涼華に返す。





「ふーん。ま、これからわサボらないでよ!雅樹、あんたがいないと元気なくなるのよ。あんたの唯一の友達なんだから、心配させんじゃないわよ。」





唯一の友達…




「涼華、お前… 地味に失礼だぞ?」




「本当のことでしょ?!まぁ、頑張りなさいよ!じゃ!」




涼華は教室を出ていった。