「おやァ、早いですねぇ鈴原さん。おじさん早く来たつもりだったんですけどねぇ」

どさりと向かいの席に座って一息ついている中年の刑事さん。
本を閉じてそれに答える。
「どうも。すみません、わざわざお越しいただいて」

只今待ち合わせ時間の10分前。
着ているスーツはだらしなく感じるけど、時間には真面目な人らしい。
仮にも警察なんだから当たり前かな。←偏見

「いぃえぇ。むさ苦しい野郎共と仕事でいるより、綺麗で可愛いぴっちぴち現役女子高生と喫茶店でティータイムなんて、むしろ有難いことですよオ。」

ぴっちぴち…。

「平日の朝っぱらから年いったおじさんと鈴原さん、密会しているあたしら周りからどう見られているんでしょうねぇ。ンフフ、年の離れたカップルでしょうかねぇ」

妥当に援交じゃないっすか?

「それに、
…こちらの方でも進展がありましてね。ゆったりと深い話でもしましょうや。鈴原サン」