「お前の近くにある現在において確かに存在しているものに、生きる意味を見つけりゃいいんだよ。」
薄れゆく過去からさぁ、なんて付け足して。
大袈裟な口調で演じるように。
真後ろに居る筈の水貴から真っ直ぐに見られている気がして、瞳を横へ投げやった。
「お前の近くにいて継続していて、」
あぁ、うん。
薄々感付いてきた自分がここにいるなぁ。
「イケメンで優しくて人の良い素敵な知的な水貴っていうgentlemanは、なーんだ?」
「…、いや、答えらしきものが質問に含まれていたんだけど。」しかも失笑モノの解答が。
誘導尋問か。



