重なる平行線

実感した。

水貴と私はこんなにも似ていて、
全然違う。

「私が生きたがりの死にたがりならさ、…水貴は死にたがりの生きたがりだよ」

「…死にたがりの生きたがり。俺が?」

「うん」

「そうか?」

「そうだよ」

「そうか」

「………………」

「………………」


「「あっははははは!」」

二人同時に笑う。

何て、愉快。

こんなにも面白くないのに、愉快痛快すぎる。

「あっはははは、下らない、下らない」
「生きたがりの死にたがり女に、死にたがりな生きたがり野郎ってか、ッははは」

「「おもしれー」」



背中合わせの、人間にそぐわない異常者と、人に沿って道を逸れる異端者。

それはどっちも、
臆病者で。

大人になりきれないんじゃない。

大人になれない、私達。

「美月…、俺はお前に死んでほしくない。」
「……………」

「目の前で、自分が死んでいくのはあんま見たくない。」

「…………」

「死ぬなよ、美月。」