散策を終えてリビングへ戻ると、誰かと電話をしていたらしい旦那さんが丁度電話を切り、こちらを振り返った。

「あいつ仕事だって。寝坊したみたいでまだ終わりそうにないから先に行っててってさ」

「そうなんだ。じゃあそうしよっか」

時刻はもう少しでお昼。

お腹もすいてきたところだから、とりあえず腹ごしらえをすることに。

亜季の旦那さんが「とんかつ食べたい」と言うので、近くのとんかつ屋さんへ行く事になった。

でもとんかつが食べたいと言っていた割に注文したのはフライの盛り合わせだったけど。

暫く待って運ばれてきた料理を口に運びながら、亜季の旦那さんが思い出した様に口を開いた。