年齢16高2。

ごくふつーの女子高生。 しかし…

「先輩!これ出来ました!次の仕事は?!」


この後輩!!!


髪の毛はサラサラの茶髪に眼鏡をかけていて、カッコいいんだけれども…


「あ、じゃあこれ運びますよ!って、うわぁああああ!!!」

ガシャーーンッ


「…ドジ。」


私は顔をひきつらせた。

「すすいません!」


「いや、後輩くんが片付けると更に悪化しちゃうから…」


この後輩くんとの出会いは簡単。


昨日の放課後いきなり私のクラスの教室まで来て、「僕は一年一組の瀬川カツマと言います!成瀬零子さんのことが好きです!!!」と、叫ばれたのだ。


私は皆から、えっ、お前ロリなの? みたいな目で見られるし、しまいにはこの後輩くんずっと私に付きまとうし…
私はハァッとため息をついた。


「後輩くん、今日はもういいよ。帰って」


「そんな…、」

「いーから!あとは私がやっとく!」


これくらいキツメに言わなきゃ言うこときかないから仕方ない、私はジッと後輩くんを睨んだ。


「じゃあコーラ買ってきます待っててください!」


「へ!?ちょっ、もーっ!!!このバカーーっ!」


後輩くんは、さっさと自販機へと走っていった。

あのこには遠慮という言葉がないのだろうか…。 呆れた…。