――俺のギター……。 ずっと弾いてやれてないギター。 なのに、心臓を潰されるように痛い――。 「勝手に入ってくんな」 俺は飛び起きておふくろを追い出した。 そして、もう誰にも荒らされないようドアに鍵をかける。 ……急にドアを滑るように崩れゆく力の抜けた体。 誰にも触れられたくない。 誰にも踏み込まれたくない。 この苦しみが分かる人は誰もいないのだから。 たとえ、おふくろでも、 俺の部屋に、 俺の心に…… 踏み込んでくるな――。