もうその瞳も、その姿も見たくない……。
それが、星羅を思い出してしまうからなのか、それとも星羅との記憶が塗りかわってしまいそうで怖いからなのかは分からないけれど――。
どちらにせよ、遠ざけたくて、突き放すように冷たく接した。
「お願いします!ギターも教えて頂きたいんです!」
なのに、そんなのものともせず、小さな歩幅で必死に追い掛けてくるんだ。
何でこんなに真っ直ぐなんだろう……。
これだけ酷く突き放してる俺に、もう純真な瞳を向けないでほしい。
……星羅みたいで、こうしているのは辛いから……。
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