今だってここから夜空を見上げれば、あの日々の記憶がよみがえっていく――。 ――俺等は五人はガキの頃からいつも一緒だった。 もうダチとかそんな言葉じゃ言い表わせないくらいの時間を過ごしたと思う。 中でも星羅とは家が隣だから、一緒にいることは当たり前だった。 星羅は小さい頃から心臓の病気があって、よく入院することもあったけど、いつだって俺等の中心にいた。 あったかい無邪気な笑顔と愛らしい凛とした声を持つ星羅。 今思えば星羅には人を惹き付ける不思議な力があったのだろう。