あぁ、また来た……。 あんなくだらない噂話なんかに足を止めてしまった自分を悔いる。 「奏斗のせいで、新歓ライブできなかったんだからねっ!!」 千秋は猿がキーッと怒るみたいにすごい剣幕で近づいてくると、俺の頭を左右から拳でゴリコリと痛め付けてきた。 「そりゃあ、残念だったな。でも、俺はもう関係ない」 俺は千秋の手を振りほどきながら、全てを断ち切るように言い放つ。 「何それ!無責任男め!おかげで1人しか入部希望来てないんだから!!」 頬を膨らませる千秋の姿は、まさに子供そのもの。