――――――― ―――― 決して新しいとは言えないクリーム色の外壁のアパートが視界に入ってくる。 一年以上は来ていないだろうか。 昔は当たり前のようにみんなで来てたのに。 俺は昔より古びた階段を音を響かせながら、渋々上がる。 そう、ここが智也の住んでるアパートだ。 おふくろさんはシングルマザーで、智也の家は母子家庭なんだ。 俺は階段を上がって三つ目のドアに手を掛ける。 「お邪魔します」 玄関に入れば、男物のスニーカー以外に白いサンダルと高い赤のハイヒールが。 やっぱりな……。