目を瞑れば、再生されるようによみがえっていく。 夜空に瞬く天の川の輝きも、星羅の凛とした声さえも――。 「奏斗知らないでしょ?天の川は一年中見えるんだよ」 いつかの七夕の天の川を二人で眺めていたら、星羅が得意げに言いだしたんだ。 星羅は星好きだから、こういう蘊蓄は星の数ほど聞かされたな。 「じゃあ何でみんな七夕に騒ぐんだよ?」 だけど、この話は驚いたからよく覚えてる。 まあ、俺が音楽以外のことを知らなすぎなんだろうが。 「七夕は一年の中で唯一織姫と彦星が会える日だからよ――」