――そう、絶対に叶うことはない……。


「……もう今は、Stellarじゃねぇだろ。星羅だって一員だ。それに子供みたいに夢見てんじゃねぇよ」


俺は雅臣を見据えて、言い捨てた。


星羅がいなくなった時点で、もうこの夢は終わったのだから……。


すると、雅臣は軋むほどに拳に力をこめていく。


「流石、勉強に励むようになった奴の言うことは違うな」


鼓膜を揺らすのは凍り切った笑い声。


「だけどよ、星羅がいねぇから、俺等が頑張んだろ!馬鹿はどっちだ!」


雅臣はまるで俺という存在を断ち切るように、戸の大きな音を響かせ去っていった。