星羅の瞳から零れ落ちてゆく雫。


それはどこまでも澄んでいて、ダイヤのように煌めいていた――。


「――ありがとう」


星羅は瞳から零れる宝石を拭い、一音一音大切に五文字の言葉を紡ぐ。


涙に濡れた、とびきり幸せそうな輝く笑顔で――。


たった五文字の言葉をこんなに美しいと思ったことはないだろう。


……それは多分これからも。


だから俺は誓ったんだ、

その愛おしい笑顔と

宝石のような涙に――。


絶対に夢を叶えると。


……でも、これは決して守ることのできない約束だったんだ。