突然だった。自分の好きなゲームのキャラクターのコスプレをしてて、すごく絵が上手で話してるうちに文通しようって話になってね。そう。自分もコスプレして同じ舞台上がって、そのコミケの仲間でカラオケに行ったりして、3回くらいかな。遊んだのは。手紙のやり取りは週に2回くらいのペースで書いてたね。必死だった。彼女に好かれる為に。でも自分が異性としてその気があるということを悟られないように、でも、好感度を上げるにはどうすればいいのか。常に必死だった。なんとしてでも、手に入れたいと思った。一緒に手をつないで歩いてみたいと思った。一緒に寝てみたい。側にいたいと心から思った。どうすれば、彼女を自分の手中に収めることが出来るのか。寝られない日々が続いた。彼女が好きな声優の事も勉強した。好きなキャラクターのことも勉強した。何もかもが必死だった。あの頃は。今はそんな気力すらない。彼女中心に世界がまわってたんだ。彼女の為なら、当時の僕なら空も飛べたかもしれない。彼女は僕をどう思ってるかわからないのに必死で僕は彼女の事を思い続けた。もうとまらなかったんだ僕の思いは。