「おはよ~。やる気のないおんな~」
気怠く無表情に生きているから、そう言われるのだろうか。私が100円ショップの店を辞めて、お弁当屋で働いている間に、山下と亜紀の関係に嫌気が差して今の職場に転職したと電話で聞いた。工場だし前の所より時給良いし即採用だから、おいでよ。と言われて、悪い条件では無いと思い、ビームを出す前の日に面接に行き、朝の出勤がてら関根を見つけ、ビームを溜め込んで今、此の場所に居る。今日から初出勤だと言うのにビームを出し、目を酷使して多少疲れた。
「おはよ~。何か凄いよ。こんなに人が居るんだね」
「ウチらと同年代くらいの男女が2千人くらい居るらしーよ!出逢い期待しちゃうよね」
本気な顔で舞が言う。出逢いの場所ではないのに。と思いながら、「部署違うの残念だけど、お昼でまたあおーね」
「うん。てか痩せた?!」
「あー…うん」
仕事が始まるチャイムが鳴った。またお昼でね。と言い、私達は、それぞれの部署へ向かった。