「失礼いたしました。 足を引っ掛けてしまいまして」 「あなたは黄駕(きが)グループでしたね」 「はい!!」 「さようなら。」 私は手を振って 彼女の横を通り過ぎた。 黄駕グループはさっき メールで潰すように 言っていた。 「私は人を覚えるのが得意ですの。 お嬢様やお坊ちゃんを知らないなんて 失礼極まりないと思いません?」 「・・・・・」 「私は皇堂白雪です。 覚えてくださいね」