「チョコケーキ、ウマウマ」 「白雪お嬢様」 私は皿を置いて、振り返った。 そこには金持ちのボンボン。 「はじめまして。 ごめんなさい。失礼します」 「ちょっと!白雪さん!」 私はここから本当に帰ろうとしていた。 だっている意味無いし・・・。 「ではここで急ですが、大道寺陵斗の婚約者を発表します」 「・・・。えっ!?」 私は舞台上を見た。 陵斗も戸惑っている。 私は鈴木亜季さんか・・・と思い会場を出ようとした。 「待て!聞いてくれ、最後まで」