それから1週間、2週間、とうとう1ヶ月がすぎた。 剛志朗とは挨拶を交わす程度の仲になっていた。 A組の階でアリス達を見かける量も減った。 夏はもうすぐそこまで来ていた。 2人の間の時間だけが止まったかのように動かなくなった。 部活では夏の大会に向けて孟練習で汗をながした。 白黒の毎日が戻ってきた ただそれだけなのに、心のどこかでものたりなさを感じていた。