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ある日、おとーさんに「新しいお医者さんに行こう。」と言われた。
ボクはいつものお医者さんが良かったけど、それを言うのはワガママって言って悪い子がする事なんだ。
ボクが「うん」って言ったらおとーさんは「いい子だね」って誉めてくれた。
新しいお医者さんの先生は“ウォン先生”っていう、ヒゲの生えた先生だった。
ウォン先生はボクに「ゲームをしようか」って言った。
「どんなゲーム？」
「凄く簡単だよ。今から一枚の絵を見せるから、君はそれを覚えるんだ。…次によく似た絵を見せるから、どこが違うか当てて。」
「知ってる！“まちがいさがし”でしょ!?」
最初は簡単な“絵”だったんだけど、２回目からは“写真”だった。
でもどれも簡単でボクはすぐに解っちゃった。
「簡単かい？」
「うん」
「もっと難しいゲームをやりたい？」
「うん！」
ボクがそう言うと、おかーさんとおとーさんは先生に「よろしくお願いします」と言った。
