環状線をたどり、地方へと繋がる高速に入った。 ETCゲートをすれすれで切り抜け、文恵が騒ぐのを横目で見てはほくそ笑む。 「もうっ! ビックリするじゃない」 「大丈夫だよ。もし当たったとしても、柔らかい素材で出来てるらしいから」 本当は私自身、ひやひやしながらゲートをくぐったのは秘密だ。 カレンダー上の連休を避け、平日に休みを取った為に道路は嘘のように空(ス)いていた。 梅雨前の空は晴れ渡り、薄く開けた窓から吹き込んでくる風は爽快そのものだった。