「ではまた皆さん目を瞑ってください。……目ぇ瞑らないと、今度は連れていかれますよ?」
そう言い終わるか終わらないかの間に、もうみんな目を瞑っていた。
(早ぇ〜な!!しかも今度は例外なく全員瞑ってるし)
「…もういいですよ」
一瞬風が起きたかと思うと、奏はそう言った。
「あれは何なんだい?」
「あれはここにいた者達ですよ? ずっと前から」
みんなの顔からサァーッと、血の気が引いていった。
自分達は知らずにここで生活していたのだ。
いくら見えない聞こえないとはいえ、気持ちの良い話ではない。
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