「俺は永倉新八だ。よろしくな!!」
「俺は原田左之助。お前も妙なのに気に入られたな」
二人は隣あって座り、身長差があるにも関わらず、肩を組んでいる。
仲がいいのはいいが、見てるとだんだん暑苦しく感じてしまった。
「左之さん? 妙なのって誰のこと?」
沖田が笑顔で原田を脅している。
ここら辺り誰かに似ている。
星鈴は必死で顔がひきつりそうになるのを抑えた。
「おっかねぇなぁ」
「そんで俺は藤堂平助。平助でいいぜ。年も近ぇし」
この中で一番元気そうな奴だ。
(……年は響とは近いだろう。私をいくつだと思ってるんだ?)
「私は井上源三郎だよ。よろしく頼む」
「私は松原忠司。よろしく」
二人ともいい人そうだ。
山南さんと三人苦労しているのだろう。



