「脅してなんかないからな。ただ、ちょっと私達のことを知ったら書いた。欲しくはなかったが念のため取っておいて正解だった」
奏は土方の心の中の不安を正確に読み取ったように答えた。
土方は将軍や天子様にまで、この態度で脅して書かせたのではないかと危惧していた。
当てられて恥ずかしくなったのか、横を向いてしまった。
「何のために行ったんだ?」
「ん?あぁ、私達はどこかへ滞在する時、そこの主に会わなければいけない決まりになっているからな」
元老院にたくさんある院則の一つだ。
「何で会わなくちゃいけないんだ?」
「さぁ?私は知らない」
何しろたくさんありすぎて、一つ一つ細かく考えようなんて思ったことがない。



