「早く帰ってきてくださいね〜。…さて、行ったか」
一応、門の所から叫んでおいた。
さすがに出てすぐに手を出すようなことはないと思うが念のためだ。
見えなくなるまでの見張りも兼ねていた。
「ふう。あ〜せいせいした!!やっぱすげぇな奏は!!」
「本当だぜ!!将軍に帝と知り合いなんてな」
「お前、よくそんなの持ってたな」
藤堂と永倉が鼻息荒く、興奮したように口を開いた。
「…別に知り合いたくて知り合った訳じゃない」
『………は?』
奏の口から意味不明な発言が出た。
全く意味分からない。
いや、言葉の意味自体は分かる。
「会ったのは一度。あれを書いた時だけだ」
奏は何でもない風に言うが、それでも凄いことだ。
だが、何よりも…一つだけ土方の中に不安がよぎった。
どうしても聞かずにはいられない。
「それって…まさかお前…」



