誠-巡る時、幕末の鐘-




「沖田さ〜ん。刀を収めて下さいね。危ないですよ」


「危なくなんかないよ。僕を誰だと思ってるの?」


「誰って…」




確かに刀の扱いは一流だ。


だが、一流だからこそ危ない場合もある訳で…。


むしろそっちの方が危険だ。




「こら。総司、やめろ」




そこに鶴の一声が響いた。




「……近藤さん。…分かりましたよ。…良かったね。近藤さんが器の大きい人で」




沖田を唯一止められるのは近藤だけだ。


沖田も渋々刀を鞘に戻した。




「…た、助かった」




沖田に目をつけられてしまった哀れな三人は、大きな安堵の溜め息をついた。




「大きくなくても今までのを見せられちゃ同情する気にもなるよな?」


「あぁ。まったくだ」




永倉と原田が苦笑ぎみに呟いた。


だが、残念。


沖田にばっちり聞こえていたらしい。