「さてお三方?戻られたらどうしなきゃいけない?」
『他言無用』
奏の笑顔という無言の圧力に、三人は声を揃えてそう言った。
今さらこの笑顔の裏に隠された脅しが分からないほど馬鹿ではない。
「そう。くれぐれもお忘れなきよう。じゃあ、早くお帰り下さい。うちの鬼が起きないうちに。…もう起きかけていますがね」
『?』
三人が何気なく奏の視線を辿(タド)り後ろを振り返ると、沖田が笑顔で刀を三人に当てていた。
目は全くと言っていい程笑っちゃいないが。
『ひっ!!』
三人は慌てて後退った。
やっと帰れると安心しかけていた所に、再び命の危険が忍び寄ってきていたのだ。
まさしく音も立てずに。
これが驚かずにいられようか。



