誠-巡る時、幕末の鐘-




「病原菌扱いだぞ?それに意趣返しもしっかりしたしな」



ミリアルド唯一の弱点の春華。


いくら完璧でも、誰しも弱点はあるものだ。


何かあればそこを突っつけば大丈夫だ。




「そ、そりゃ分かりやすいな」


「奏ちゃんってやられてもただじゃ起きない子だよね?」




沖田がアハハと笑いながら奏を見た。




「さて。注意されてしまったし、終わりにするか。おい。立て」




中谷の腕を掴み、その場に立たせた。




「な、何をする気だ!!?」


「いいからさっさとしろよ。赤子じゃあるまいし、言われた事は一回で分かれ」




他の二人に冷ややかな視線を浴びせ、腕を組んだ。




「容赦ねぇ」


「あぁ」


「なんか俺…可哀相になってきた」


「お前もか?俺もだ」




土方達は男達が涙目になっているのを見て、同じ男として憐れに思った。


男としての自尊心をズタボロに砕かれている。


自分達の自尊心は守られてるな、と一安心せずにはいられなかった。