「最も食べたくない物であれば泥にまみれようがごみでまみれようが食べさせるがな」
菓子を持ち上げ、三人の目の前に突き出した。
「これは紫苑様に作って頂いたもの。お前達に食べさせるのはもったいない」
奏の目がキラリと光った。
「ほら、謝らないなら…」
手が刀の方へ伸び、今にも抜かれようとしている。
三人の顔が瞬く間に青ざめたものに変わった。
(こいつ、さっき言われたこと全然理解してねぇ!!)
土方達は青年がイライラし始めたことに気づいた。
足をパタパタとしている。
涼やかな目元も、だんだん細く細くなっていっている。
そして何より纏う雰囲気が……冷たい。



