「そんな!!」 響も思わぬ事態に涙が引っ込んでしまった。 「そこをどいてくださる?」 「絶対にどくか!!」 「奏ちゃんの所へ行く気でしょ? 絶対にやだね」 ミエが奏の所へ行こうとするが、みんな刀を抜き、一歩も部屋から出られないようにしている。 「やれやれ。力の差がはっきりしているというのに…貴様ら、ミエに刃をむけたことを己が身を持って後悔させてやろうか?」 エリオルが今までとは比べ物にならないぐらいの殺気を出し始めた。