えーと。
何処で見たっけ?
金髪に・・・蒼色の目・・・
あれ?神谷瑠羽・・・先輩?
えっ、そう考えたら似てるんだけど・・・

「あんたさー」
「は、はい?」
「うちの一年の笹神愛莉だろ?」
「やっぱ、り・・・神谷瑠羽先輩?」
「俺のこと、知ってんだ?」
「あれだけ、騒がれてたら、知らない人はいませんよ・・・」

やばい・・・
本当に神谷先輩だよ
私が大嫌いで皆が大好きな
神谷先輩が従兄妹だったなんて・・・
むっちゃ知ってた!
バスケ部で一緒だった!
最悪・・・地獄だよ

「あんたも、結構知られてんぜ?可愛い一年がいるってな」
「かわ、可愛い・・・!?そんなこと、ありません!絶対に!」

全力で否定したら先輩に笑われた
何でぇ・・・


「ここ、あんたの部屋だから。好きにつかってくれていいよ」
「ありがとうございます」

家具はうちから運んでもらった
黒をメインにしたモノクロ系

「あっ。飯、つくってよ」
「・・・はい」

そう最後に言って先輩は階段を降りていった
本当に、男の人って苦手
てか・・・大嫌い
あんな奴ら、滅びたらいいのに

「荷物整理、しよ」