菜穂樺と俺は、親が真友同士だったから小さいころからずっと一緒だった。 いつも俺の後ろにいる菜穂樺に俺はぞっこんだった。 そんな俺に突然引っ越しの話が入ってきた。 「翔。お父さんがね転勤になっちゃったの。だからアメリカに引っ越さなければならないの。」 その話を聞いたとたん、菜穂樺のことが頭に浮かんだ。 だから引っ越す前日に無理を言って、菜穂樺といつも一緒に遊んでいた公園に来た。