「総長…」 漸が眉をハの字にして、聞いてくる。 「すべて片付いたら話す…」 あたしはソファーから立ち上がり、シャワーを浴びると言って総長室にあるシャワー室に向かう。 倉庫の2階は改造して普通の家みたいな作りになっている。 シャワーを浴びながら考える。 今回のこと、これからのこと。 正直、照鑼があそこまで感づいてるなんて、思いもよらなかった。 キュッ、と蛇口を閉めシャワー室を出た。