「……ありがと…」 声が小さかったけど、たしかに聞こえた。 俺は体をゆっくり離した。 「泣きたいときはいつでも泣いていいし、好きなだけ泣いていい。我慢しなくていんだ…」 「うんっ」 愛理は笑顔で返事をした。 それから俺たちは教室に戻った。 翔と鈴都からいろいろ言われたのは、言うまでもない。