「兄貴……彼女さんには家族のこと話してあるの?」 「ああ」 「そっか。あたしも話さないといけないな」 高城さん……ありがとう。 兄貴のことを好いてくれて、家族のことを受けとめてくれて…。 あたしは心の中でお礼を言った。 「………兄貴…」 「何だ?」 「今度彼女さん……家に連れてきて…」 「わかった」 兄貴は安堵した息も漏らした。