feel〜優しい体温〜

「おっはよ〜!ケンタ君調子はど〜お?」


「あっ!ヒカリ姉ちゃん!もう大丈夫だよっ!心配した?」


「ビックリしたよぉ……だって突然倒れちゃうんだもん!……でも今は元気そうだし、安心したよ!」


「ん!ありがと!……あれ?姉ちゃん、昨日泣いた?ハルト兄ちゃんと何かあったの?」


うっ……この子、意外に鋭い…!


「あぁ……アハハッ!昨日……え〜と……か、悲しい映画見てさぁ!」


「嘘ついてるでしょ?僕それぐらい解るよっ!」


「あ……はぁ。昨日、ハルトに酷い叱り方しちゃってさ……。もう会えないと思う……」


「そうなんだぁ……。でも、ヒカリ姉ちゃん、冷たい気持ちでハルト兄ちゃんの事叱ったりしない人だよね?また会えるんじゃない?」


「ん〜、今回ばかりはもう会えないと思うよ……ホントに言い過ぎたし」


「そうかなぁ?」


「あ、そんな事よりケンタ君、誰かお迎えに来るの?」


「ん〜ん。来ないと思うよ。連絡してないと思うし」


「あらら……じゃ、一緒に退院しよっか?私一応家族って事になってるし」


「うん!じゃあお願い!」