「いやぁ、気持ちいぃぃ!温かい陽射し!穏やかな風!!」


これは最高のチャレンジ日和ね!絶対私の言葉に反応させてやる!


よし、公園に着いたな……アレ?楽器の音が聞こえない……今日は来ないのかな?


ま、いっか。ベンチにでも座って……と。もうちょい待ってみよ。


……ん〜、ホンット温か〜い……眩しいんだろ〜な。綺麗なんだろ〜な。


「ねぇねぇ、お姉ちゃん!」


「うわっ!びっくりしたぁ……何?」


「目閉じて歩いてたら危ないんだよ?転んじゃうよ?」


「あ〜……お姉ちゃんね、目が見えないんだ」


「少しも?」


「うん。少しも」


「全然?」


「うん。全然」


「へぇ……変なの〜!」


「ぬがっ!……変なのって……ハッキリ言うな!」


「だって変だもん!……で、ここで何してんの?日なたぼっこ?」


「まぁね〜……あと、人探してるんだ。公園で楽器弾いてる人知らない?」


「あ、ハルト兄ちゃんだね!僕の友達だよ!」


「ホント?!今日は来ないの?」


「ん〜……僕が最近怪我してないから、来るかも知れない!」


ん?最近怪我してないって……。


「ねぇキミ、名前は?」


「僕、健太だよ!三年生」