藤堂は土方から目線をそらし、楓に言う。
「とりあえず、始めよっか。時間無制限、一本勝負。まぁ僕は組長だから、負けたら隊士になれないって訳じゃねぇから。」
「はい!」
藤堂は楓に竹刀を渡す。
楓はそれを受け取り、柄をギュッと握った。
「…あ!ちょっとそこの人!審判やってくれねぇ?」
藤堂が近くの隊士に話し掛けると、隊士は勢いよく「はっ、はい!」と言って承諾してくれた。
「僕は、楓が怪我してるからって、手加減するきはないし。だから、全力でこい。」
「……言われなくとも。」
二人は向き合って、視線を交わす。
そして
「二人とも、構えて。…始めっ!」
試合が、始まった。



