男が騒いだことにより、誰かが聞きつけてきた。



「そこっ!何をしているのか!」


「チッ…!新撰組かよ。」



男は逃げていった。


そして楓は……。




「おっ、沖田組長!少年が血まみれで倒れております!」



腹部の傷が塞がらず、血を流したままだった。



(や、ばい…。意識……が…。)



意識は朦朧とし、視界は暗くなるなか、誰かに担がれる感覚と、猫の鳴き声を聞いたのを最後に
楓は意識を失った。