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山から下りて、少し歩くと、どうやら町についたらしい。



「高い建物が、ない。」


それに、楓はすれ違う人達から怪訝そうに見られる。

すれ違う人達はみんな着物で、洋服を着ている楓が有り得ない、という感じだ。




(全体的に低い建物。着物。……まさか、ね。)


とりあえず、この格好では目立つと分かった楓は、細い裏路地に入った。



みんな、京都の言葉を使っているから、ここは京都なのだろう。


だったら建物が低いのは納得できる。


しかし、洋服を着た人がいない。