土方さん。
私はアナタのことが大切で、アナタが好きで。
だから、死ぬんです。
死ねるんです。
一階にいる敵は少なくなり、二階に駆け上がると、沖田が負傷していた。
「っ、総司さん!」
沖田に斬りかかろうとしていた敵の一撃を受け止める。
(くっ…!)
相手は手練れだ。
一撃が、重い。
「…はっ!」
足に力を入れ、刀を弾く。
いったん、相手から距離をとる。
「…は、はぁっ、総司さん!意識はありますか!?」
相手から目を離さず、叫べば
「……な、んとか…ですね、へへっ。」
と、応えてくれた。
ホッとして、
刀を握る手に力を入れ、敵を見据え直したその時
「――――楓!」
声が、聞こえた。



