軽業師は新撰組隊士!



いつも通りの笑顔を貼り付けた沖田は、楓に申す。


「何でダメなんですか?」

「覗き見していたのは誰ですか?」

「僕達ですねー。」

「じゃあ甘受してくださいね?」

「はーい。」


子供のように元気よく返事した沖田は、あっけなく負けたようだ。

キレている楓は、高圧的にみんなを見下ろしながら、弁舌を振るおうとするが


ふらり、と楓の身体が揺れてそのまま後ろに倒れる。


「え、おい!」


寸でのところで、土方がそれを受け止めた。

土方が楓の顔を覗くと


「…寝てんのかよ。」


すーっすーっ、と
規則的な寝息が聞こえてきた。