「お前らなぁ、入ってくるときは何か一言言ってから入れ!」
「んだよ、言ったろ?『土方さん、嬢ちゃん』って。」
「入ってから言ったろーが!」
「ぁあぁ、時間、時間が足りないんだよ柴ちゃん手伝って!」
「えっ、ぇえ!?」
みんなパニックになった。
どうやら、今日がご飯作りの担当だと忘れていたらしく、時間がないとのこと。
「とにかく急ごうぜ、嬢ちゃん!」
「え!?」
「行こう柴ちゃん。」
「ええ!?」
「しゃーねーな、急ぐか。」
「ち、ちょっ…!?」
楓は、土方に手をひかれ、調理場まで走った。
(な、なにがどうなって…!?)



