梨奈と別れて 家に向かう途中。 ケータイが鳴った。 開いて確認したらメールが来ていた。 百合だ。 何度か電話がかかってきたが 全て無視していた。 だから、メールを送ったのだろう。 ―――――――――― 話したいことがあるの。 桜の木の下で待ってる。 ―――――――――― シンプルで百合らしい。 胸が締め付けられた。